SkypeRecorder

「SkypeRecorder」の設定画面の項目についてひとつひとつ説明します。詳しい使い方を知りたい時にご覧ください。

■システム
・出力先
録画したファイルの出力先を指定します。録画時や録画後の作業領域としても使われます。十分な空き容量のあるフォルダを指定してください。

・指示するまでマージしない
録画した後、自動でマージしなくなります。この場合、完成したファイルを得るには、後から手動でマージをする必要があります。マージされていない項目はコントロールウィンドウの一覧でマージ中断となっていますので、項目を右クリックしてマージを行ってください。
マージは、CPUやハードディスクに負荷がかかる処理ですので、連続して通話するような場合に、自動でマージが始まると録画やその他の作業に支障が生じることがあります。そのような場合、このチェックボックスをオンにしておき録画中はマージを行わず、後から余裕のある時にマージをするような運用ができます。

・録画を開始したらマージを止める
録画後に自動で行われるマージや、手動で行っているマージの最中に、録画を開始した場合、マージを中断します。マージによるCPUやハードディスクへの負荷で、録画の処理に支障が生じないようにできます。
中断した処理は、マージ待状態となり、録画が終了した後、自動で再度マージされなおします。
録画とマージを同時に行っても問題ない程度にCPUやハードディスクの処理能力がある場合、このチェックボックスをオフにしておくことで、録画中もマージは停止しません。

・スタートアップに登録
スタートアップに登録しておくと、Windowsにログインした際に、SkypeRecorderを自動で起動できます。
SkypeRecorderが常駐した状態になりますので、自動で録画を開始しておくように設定しておけば、Skypeによる通話の録画忘れを防止できます。

・スタートアップから削除
SkypeRecorderをスタートアップから削除します。Windowsのログイン時に、SkypeRecorderは自動で起動されません。

・起動時にコントロールウィンドウを表示
SkypeRecorderを起動した直後に、コントロールウィンドウを表示するかどうかを指定します。オフにするとコントロールウィンドウが表示されませんが、タスクトレイのアイコンから表示することができます。

■録画
・録画する(オフにすると音声のみ録音)
Skypeの映像を録画するにはオンにしておいてください。映像を録画せず音声のみ録音したい場合はオフにします。録音のみの場合、出力されるファイルの形式はwavまたはaviとなります。

・録画範囲
録画する範囲を指定します。
ビデオ…Skypeの映像部分のみ録画します。
ビデオ・チャット…ビデオとチャット領域を両方録画します。映像だけでなく、チャットによる会話内容も一緒に録画できます。Skypeではチャット領域を表示したり、非表示にしたりできますが、それによって映像部分のサイズが変化します。ビデオのみの録画範囲にしていると、映像部分のサイズが変化することで、録画ファイルが分割されますが、チャット領域を含めることでそれを回避することにもなります。
Skypeウィンドウ…Skypeのウィンドウをまるごと録画します。
デスクトップ…Windowsデスクトップの内容をまるごと録画します。録画サイズが大きくなり、CPU負荷も大きくなるため注意してください。

・デスクトップキャプチャー
デスクトップ画像からSkypeのビデオ部分等を切り出す方法を用いて録画する場合にオンにします。その場合、Skypeウィンドウに他のウィンドウが重なると、ウィンドウが重なった画像で録画されるという問題が生じます。ただし、パフォーマンスが向上することがあります。特にビデオまたはビデオ・チャット部分のみを録画する場合にわずかにパフォーマンスが改善する可能性があります。
オフにするとSkypeウィンドウの上に重なったウィンドウが録画されないという利点があります。ただし、環境によっては、正常に動作しない可能性があります。
録画範囲がデスクトップの場合はオンにしてもオフにしても意味をなしません。

・コーデック
録画するための圧縮方法を選択します。Windowsにインストールされているコーデックの一覧が表示されますので、画質や作成されるファイルサイズ、CPU負荷を考慮して適切なものを選択してください。
「Microsoft Video 1」はWindowsに標準で入っているため、すぐに使うことができます。ただし、画質はあまり良くありません。「Lagarith Lossless Codec」等は可逆圧縮方式なので画質はいいですが、作成されるファイルサイズは大きくなります。

・フレームレート
録画する映像の最大フレームレートを指定します。大きな値にするとCPU負荷が大きくなります。

・出力解像度固定
Skypeのチャットを表示/非表示したり、Skypeウィンドウをリサイズすると、録画する解像度が変化することがあります。一般的に動画ファイルは解像度が固定なので、録画中に録画する解像度が変化すると、そこまでの解像度の分と変化後の解像度の分に動画ファイルを分割する必要があります。それを防止する方法として、出力解像度を固定にすることができます。録画する解像度が変化しても、指定された解像度に縮小して録画されます。HALFTONEをオンにすると、縮小による画像の劣化を緩和し画質が向上します。
出力解像度を固定にすると、フレームを縮小する処理が入るため、CPUに負荷がかかります。HALFTONEをオンにすると、さらにCPU負荷が増えます。

・マージ時再圧縮
動画と音声をマージする際に、動画を再圧縮するためのコーデックを指定します。
録画は可逆圧縮あるいは高画質で負荷の低いコーデック(例えばLagarith Lossless Codec等)で行い、マージの際に圧縮率の高いコーデックで最圧縮するような使い方ができます。ただし、マージに余計に時間がかかります。
「再圧縮しない」を選択すると、再圧縮せず録画時のコーデックのままマージします。特に必要ない場合は、「再圧縮しない」を選択しておいてください。
現在のところ、サイズの大きなファイルでは再圧縮できないことがありますので、この機能をあまり使用されないことをお勧めします。もしも再圧縮できなかった場合は、「再圧縮しない」を選択してマージしなおしてください。

■録音
・デバイス1、デバイス2
録音するデバイスを指定します。Skypeに設定したものと同じマイクとスピーカーを指定します。

・レベル
録音する音量を調節できます。

・チャンネル
それぞれのデバイスの録音チャンネルを変更できます。
例えば、Skypeによる外国語レッスンで、講師と自分の音声を左右に振り分けておくような使い方が想定されます。

・コーデック
音声を圧縮するためのコーデックを指定します。
インストールされているコーデックが一覧表示されますが、正常に録音できないものもあります。テスト通話等により使用できることを確認してください。例えば、Windowsに標準で入っている「MPEG-Layer-3」は、一見使えそうに見えますが、録音した長さを完全にエンコードできないので使えません。
インターネットに公開されているDirectShowフィルターを使うこともできます。例えば、RareWaresにて公開されているDirectShowフィルターを使うとMP3形式で圧縮できます。
録音のみでレコーディングした際の、圧縮されたファイルの拡張子はavi固定となります。

・MP3エンコード
音声ファイルをMP3にエンコードすることで、音声ファイルのサイズを10分の1程度まで縮小できます。
音声のみレコーディングする場合にのみ使用できます。また、音声のコーデックと一緒に指定することはできません。
MP3エンコードにはLAME MP3 Encoderを使用しています。

■Skype
・送信メッセージ
通話開始時に、チャットに送信するメッセージを入力できます。

・Skypeを最前面に表示
デスクトップキャプチャーを指定している場合、Skypeのウィンドウを最前面に固定しておくことで、Skypeウィンドウの上に他のウィンドウが表示されて、それが録画されることを防止します。

・自動で録画を開始、終了する
通話を開始すると自動で録画を開始します。オフにした場合、コントロールウィンドウの開始ボタンをクリックしないと録画を開始しません。

■YouTube
・アップロードする
録画した動画をYouTubeにアップロードする場合にオンにします。YouTubeのアカウントを持っている必要があります。録画を終了するとYouTubeにアップロードされます。YouTubeへの認証が行われていない場合は、認証画面が表示されます。

・公開ステータス
YouTubeにアップロードした動画を公開するかどうかを指定します。
非公開…アップロードした本人か、アップロードした人が許可した人しか観ることができません。
限定公開…検索等にリストはされませんが、URLを知っている人は誰でも観ることができます。
公開…誰でも観ることができます。

・アップロードできたらファイルを削除する
YouTubeにアップロードを完了したら、ハードディスクからファイルを削除します。
動画ファイルはサイズが大きいため、ハードディスクの容量が問題になりますが、YouTubeにアップロードしたファイルは削除することで、ハードディスク容量の心配が少なくなります。

・録画を開始したらアップロードを止める
Skypeによる通話もYouTubeへのアップロードもネットワークを使います。帯域に不安があってSkype通話を優先させたい場合、通話の開始時にYouTubeへのアップロードを中断させることができます。中断したアップロードはYouTubeアップロード待になりますので、通話が終了するとアップロードが行われます。ただし、中断されたことでYouTubeには未完了の動画がアップロードされたままになりますので、YouTubeの管理画面から個別に削除してください。

■通知
・ファイル作成完了時
ファイルのマージやアップロードが完了し、鑑賞可能になった場合に通知します。

・起動時に、出力先にマージ、アップロード未完了ファイルがある時
SkypeRecorderを起動した時、出力先にマージやYouTubeアップロードが完了していないファイルを見つけた時、通知します。コントロールウィンドウの一覧から中断状態の項目を右クリックして完了させることができます。

・レコーディングファイルが分割された時
レコーディング中に、録画する解像度が変化し、レコーディングファイルを分割する必要がある場合に通知を表示します。

・通話開始時にレコーディングされていない時
自動で録画を開始する設定をしていない場合等、レコーディングの開始を忘れている可能性がある場合に通知します。

・通話デバイス未設定時
通話開始時に録音デバイスが設定されておらず、正常に録音できない可能性がある場合に通知します。